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「ビールそのものの味を楽しむ」
こぶし花ビールは、あら挽き麦芽をぜいたくに使い、引き締まった味わいのため麦汁の煮沸時間を長く取ります。発酵の終わった若いビールにはたっぷりと熟成の刻(とき)を与え、ビール酵母が自然に沈殿してビールが澄み、味わいが整うのを気長に待ちます。
これまでビールの製造所では、製造期間が短く賞味期限の長いビールを造るため、ビールをろ過、または熱殺菌を行うのが普通でした。こぶし花ビールでは、「タンクの中そのまま」、生のうまさを優先して、保存処理をしない昔の姿のままビールを出荷します。
なぜなら、フィルターでビールを濾すと、ビール酵母だけでなく、ビール本来の複雑なうま味までが、ある程度濾し取られてしまうからです。同じように、ビールを熱処理をすると、どうしても熱による味の変化が避けられないからです。
こぶし花ビールは、速さや効率はあえて度外視して、自然に任せ、無理なくおいしく仕上がるのを待ってから出荷に備えます。
このように、決して急がず、本当の豊かさが感じられるビールだけを、少しづつ造り続けています。
ろ過・熱殺菌は、いずれもビール酵母の除去または殺菌を目的に行います。その結果常温での長期保存が可能になるとされます。
一方、無ろ過・非熱処理のビールでは、生きたビール酵母が含まれる場合があり、自己消化などによる品質悪化を防ぐため、冷蔵保存する必要があります。 |